2025年11月に、念願だった静岡市の用宗のブルワリー、ウエスト・コースト・ブルーイング(通称:WCB)が経営するTHE VILLAに宿泊してきました。WCBは用宗でビールを醸造しているクラフトビール・ブルワリーで、静岡市、浜松市、大阪の梅田、心斎橋にレストラン・ビアスタンドを展開後、更に沖縄、東京の虎の門、丸の内にも進出した注目のブルワリーです。THE VILLAはブルワリーの向かい側にあり、注目すべきは各客室にタップが設置されている事です。10Lのビールを自分達でついで、心行くまでビールを楽しむ事ができます。

最寄りの用宗駅は、JR静岡駅から東海道本線で浜松方面の電車で2つ目の駅です。用宗は漁港やビーチがある港町で、特に、用宗で水揚げされる生しらすは美味しいと評判です。

安すぎる用宗港直送の鮮魚店 カネヒデ小林商店
THE VILLAまでは、駅から徒歩で15分程。途中で、駅から5分程の所にある、用宗の新鮮な刺身が手に入る「カネヒデ小林商店」に立ち寄り、事前に予約していたお刺身の盛り合わせを取りに行きました。お店を切り盛りしている女性の方々は気さくで「あのホテルに泊まるのね。飲みねぃ!」と送り出してくれました。


別の機会に訪れた際は、中トロの刺身、釜揚げしらす、ヒラメの刺身、静岡名物黒はんぺん、かますの開き干しを購入。合計で2100円という安さで耳を疑いました。夕方前でしたが、保冷剤を多めに入れれば同日東京まで持ち帰ることも可能という事で、保冷剤も無料で大量に付けてくださいました。特に、釜揚げしらすは旨みと味わいがあって美味しかったです。
エメラルドグリーンにも見える海
THE VILLAへは、海岸沿いにある用宗緑地に面している道を歩いて行きました。用宗緑地は松の植え込みがあり、隣接している駐車場を抜けると、夏には海水浴場となるビーチがあり、SUPをやっている人達もいます。晴れて天気が良い日には、海がエメラルドグリーン色に見えます。


地酒有料試飲もできる「街の小さな商店itto」
途中で「まちの小さな商店itto」が目に入りました。気になって店内をのぞいてみると、静岡の名産土産や地酒、ご当地グッズ等が売られており、静岡(掛川)産の粉末緑茶やおつまみになるスナックを購入。地酒の有料試飲マシンが置いてあり、2種類ほど飲んでみました。(どれを飲んだか思い出せず。。)


リゾートホテルのようなおしゃれな外観 ウェスト・コースト・ブルーイングの「THE VILLA」
THE VILLAに到着し、チェックインをすると、同じ1階にあるタップルームのカウンターでウェルカム・ビールが提供されます。タップルームはレストランを兼ねており、TEXMEXを中心としたメニューを揃えています。また、缶ビールやオリジナルグッズが買える物販コーナーもあります。一緒に行った友人達はテンションが上がり、Tシャツ、帽子やグラス等を購入していました。また、客室にある冷蔵庫は有料の缶ビール専用の仕様だった為、先程購入したお刺身は、スタッフの方に厨房の冷蔵庫で預かってもらう事にしました。



ウェルカム・ビールを楽しんだ後、スタッフの方に、今回予約したロフト付きの客室 「Nelson」に案内していただきました。客室は2階にあり、共用廊下にはウォーターサーバーやスリッパ、タオル、スキンケアセット等のアメニティが用意されており、各自で必要な物を客室に持っていく形です。

「Nelson」はロフト付きの部屋で、今回は4名での宿泊です。タップに入っているビールは、宿泊者専用に醸造されたビール。荷物を置いた後は、皆で早速タップのビールで乾杯。注ぐ際は、レバーを思い切り引くのがコツという事で、最初は泡しか出てこなかったり、多少手こずりましたが、次第に慣れていきました。ビールは爽やかなシトラス系で程よいコクもあり、飲み飽きしないタイプのものでした。(度数は5%程)



向かい側には富士山も見える用宗みなと温泉
ビールを楽しんで一息ついたら、今回利用した温泉入り放題付きのプランで、道路を挟んでTHE VILLAの向かい側にある「用宗みなと温泉」へ。この建物は魚市場として利用されていましたが、現在は温泉とWCBのビール醸造施設による共同利用となっています。浴室は広々としていて、露天風呂もあります。露天風呂の富士見小屋に入ると、小窓から外が眺められ、日中は富士山も見えるようです。(私達は夜に行った為、月が見えました)レストランやお土産等を販売しているショップも併設しています。

温泉から戻ったら、皆で宴会の始まりです。厨房の冷蔵庫で預かっていただいた刺身を引き取り(醤油もいただきました)、持ち寄りのおつまみをテーブルに広げて、タップビール三昧。宴もたけなわになった頃、最初の5Lタンクが空いた為、二本目の5Lタンクと交換してもらいました。お店のTEXMEXフードメニューもQRコードから注文可能でしたが(料理はスタッフの方が部屋に持参してくれます)、既にお腹がいっぱいだった為、今回は注文を諦めました。そして、二本目の5Lタンクはさすがに全部飲みきる事ができませんでした。。(肝心のビールの写真を撮り損ねたのが無念)
翌朝はブルワリー見学
翌朝は、部屋の冷蔵庫に準備していただいていたコーヒー豆を、部屋にある手動ミルで各自で挽いて、挽きたてのコーヒーを楽しみました。手動ミルは取っ手の部分が長めで、大変挽きやすかったです。1階のタップルームで朝食ワッフルセット(別料金)をいただくのも魅力でしたが、あまりお腹が空いていなかった為、今回は無しとしました。
チェックアウト手続きを済ませ、10時からは、事前に予約していたブルワリー見学ツアー(一人3000円)に参加。他の宿泊客の方々も予約されていたようで、全員勢ぞろいという感じでした。集合場所である1階のタップルームで、スタッフの方から簡単にWCBについてのレクチャーを受け、クイズに正解すると Hop Dudeのステッカーがもらえるという余興もあり、幸い正解してステッカーをゲットする事ができました。その後、用宗みなと温泉に隣接するブルワリーを訪れます。入口からであれば、施設内の写真撮影が可能です。スタッフの方に、WCBのビールの原料や製造方法について詳細に説明していただきましたが、我々も随時、様々な事を質問する事ができました。印象的だったのは、原料となる麦芽はイギリス等、海外から輸入している為、為替の影響が大きく、円安が進んでいる現在はコストが膨らんで大変という事でした。


見学後は、THE VILLA1階のタップルームに戻り、タップルームで好きなビールを1杯いただくか、お土産としてビール1缶を持ち帰るか選択が可能で、私達はその場でビールをいただく事にしました。当時ラインアップされていた中でお気に入りの一つである Natural Sugar を選択。友人にも勧めたところ、気に入ってもらえました。通常の黄色いビールとは色がだいぶ違いますが、カシスやベリー系のコクのある甘味と酸味が調和した一品は、決して甘すぎず、飲みやすい、でもアルコールは8.5%とビールとしては高めです。予定生産量が終了となった為、今は販売されていませんが、再登場してくれると嬉しいです。

絶品生しらす 地魚料理「おおいし」
ブルワリー見学後にビールを楽しんだら、THE VILLAとお別れ。ちょうどランチタイムに差し掛かっていた為、スタッフの方にお勧めされた、ここから徒歩5分くらいの所にある地魚料理のお店「おおいし」に向かいます。ランチは11時30分~14時までですが、私達が訪れた時、13時半を過ぎた頃には店仕舞いを始めていた為、早めに行くのがおすすめです。


ここはちょっと奮発して、用宗名物の生しらす丼、刺身、桜エビのかき揚げ全てが同時に楽しめる駿河御前(3000円)を頼んでみました。生しらすはあまり得意ではなかったのですが、お店のご主人が言った通り、この生しらすはとても新鮮で、格別な美味しさがありました。水揚げの有無は天候にもよりますが、1月15日~3月中旬の禁漁期以外は、食べる事が可能です。他にも、お刺身はもちろん、桜エビのかき揚げもとても美味しかったです。(写真のかき揚げは友人と分けるよう、二人分となっています。)
静岡の地酒3種飲み比べセットもいただきました。(1000~1500円ぐらいだったと思います)お店のご主人によると、静岡県オリジナルの酒米である誉富士を使った 「辛口特別純米 正雪」(神沢川酒造)が一番人気との事で、フルーティーで爽やかな口当たりは友人達にも好評でした。「無濾過おりがらみ生原酒 純米吟醸 志太泉」(志田泉酒造)は生原酒のフレッシュな味わいとおりがらみの旨味が感じられ、「特別純米辛口 高砂」(富士高砂酒造)は+10とかなりの辛口ですが、サケインターナショナルチャレンジ2019でブロンズ賞獲得した山田錦・五百万石を使ったワンランク上の純米酒で、飲みごたえのあるお酒でした。

モダンとレトロが同居 みなと横丁
THE VILLAが面している道を用宗駅方面に5分程歩くと「みなと横丁」があります。以前は、昭和のまま時が止まったような錆びれた感のある「シーサイドみなと横丁」でしたが、今はモダンにリノベーションされて、タイ料理レストラン、居酒屋、カフェ等が入っています。中に入ると、リノベ前の横丁の面影も残っています。


今回は揚げパンのお店 「MARU MER」(マル・メール)へ。スイーツ系がメインですが、静岡名産のしらすチーズ味と桜エビポテトチーズ味を購入。おかず系の為、持ち帰って冷めてから食べる際は電子レンジで温めてとの事でした。手のひらに収まるサイズで、見た目は小ぶりのハンバーガーのよう。東京に戻って、電子レンジで温めていただきました。揚げパンというと、油が中まで滲みてちょっと油っこいイメージがありましたが、湯種仕込み製法という手間のかかるこだわりの製法で生地を作っているとの事で、ふわふわもっちり、油も中に滲みておらず、油っこさはあまり感じません。しらす、桜エビ、チーズが絶妙にマッチしてボリュームもあり、2個食べたら結構お腹がいっぱいになりました。

これは思いつかなかったラーメン「ヌードルキッチン テラコスタ」
別の機会、2026年3月に、イタリアンとラーメンが融合した洋風ヌードルを提供する人気のお店「ヌードルキッチン テラコスタ」を訪れました。THE VILLAに向かう途中の海岸沿いにある用宗緑地に面している道沿いにあります。2階にある店内はラーメン屋というよりはカフェ。入り口を入った所にある券売機で食券を購入し、店員さんに席に案内してもらいます。外にも置いてある写真付きメニューを見ると、塩ヌードルや醤油ヌードル以外に、トマトみそヌードル、濃厚チーズのカルボナーラヌードル、鶏と煮干しスープのジェノベーゼヌードルという通常のラーメン屋さんでは見かけないメニューが。トマトみそも気になりましたが、今回は、ジェノベーゼラーメン+煮卵(1300円)を注文しました。水とアイスティーはセルフサービスです。麺は間違いなくラーメン、バジルに鶏や煮干しの出汁の味わいがプラスされたジェノベーゼソースのスープは濃厚でもしつこくなくて飲みやすく、美味しくて全部飲み干しました。2026年3月時点での一番人気は、濃厚海老トマトつけ麺チーズ付き(1200円)のようです。ちなみにアルコール類は、コロナビール、モレッティ、グラスワイン赤・白がありました。


本場イタリアに負けないジェラート「La Palette」
先日、イタリアのフィレンツェで行列のできるジェラート屋さんに行きましたが、用宗にも、決して劣らない行列のできる美味しいジェラート屋さん 「La Palette」 があります。この日(3月16日)は Strawberry Fair をやっていて、フレーバーはいちご系のみ、いちご好きにはたまりません。トリプル・プチという3種類が選べる物と丸子紅茶(”まるこ”と読んでしまいましたが、正しくは”まりこ”)を注文して1000円。3種類全てのジェラートは、加糖されていない自然の甘みによる甘さで、特に紅ほっぺのジェラートは、いちご本来の味わいが感じられて絶品でした。


こちらで紹介した場所の地図
https://maps.app.goo.gl/gCurHnWfARF1LTXg7Google MapsFind local businesses, view maps and get driving directions imaps.app.goo.gl
ちょっと足を延ばして 掛川花鳥園
用宗から浜松方面に東海道本線で30分程、掛川駅から徒歩12分程の所に掛川花鳥園があります。駐車場完備です。入場料は中学生以上1800円、小学生900円、幼児無料、シニア(65歳以上)1500円、他にも料金体系有り。天井の高い広大な温室が4棟あり、沢山の吊り花で飾られてある棟はフードコートが中心で、他の棟には、睡蓮が浮かぶ大きな水槽があり、フクロウやミミズクの他、温暖な地域の鳥を中心に展示されています。フクロウやミミズクは個別ケースでの展示もありますが、放し飼いの鳥が多く、観客は直接エサをあげる事が可能。
ここの目玉は、ハシビロコウの「ふたば」(メス)です。アフリカ大陸東部から中部の湿地帯に棲息し、大きな口ばしを持ち、正面から見ると怒っているように見える目は漫画のキャラクターのようでもあり、「動かない鳥」として有名です。直立で微動だにしない姿はまるで置き物。広いスペースを1羽で独占しています。他にも、真っ白なクジャク、カラフルなインコ、屋外には黒鳥、ケープペンギンやエミュー等がいます。







掛川花鳥園の地図
